お金もないのに鳴りやまない闇金の取り立て電話。給料日はまだ。なのに、闇金の返済に待ったはない。7~10日ごとに行われる取り立てに、精神的負担を感じる方も多いと思います。
逃げられるものなら逃げたい。でも、闇金に完済できるはずがない。そんな方のために、闇金からの取り立て電話を無視するとどうなるかをご紹介します。
今回、取り立てを無視した経験のあるNさんに取材協力いただきました。闇金の取り立てを無視したいと思っている方は、ぜひ最後までお付き合いください。
お金もないのに鳴りやまない闇金の取り立て電話。給料日はまだ。なのに、闇金の返済に待ったはない。7~10日ごとに行われる取り立てに、精神的負担を感じる方も多いと思います。
逃げられるものなら逃げたい。でも、闇金に完済できるはずがない。そんな方のために、闇金からの取り立て電話を無視するとどうなるかをご紹介します。
今回、取り立てを無視した経験のあるNさんに取材協力いただきました。闇金の取り立てを無視したいと思っている方は、ぜひ最後までお付き合いください。
闇金の取り立てと言えば、映画やドラマに登場するような激しいものを想像されるかもしれません。実は度が過ぎた取り立てはフィクションではなく、リアルで行われることも。
しつこい電話や脅しを行ない、精神的に追い込んで返済を促すって感じなんです。
そこまで取り立てがしつこいと無視したいと思われるかもしれませんが、無視により取り立てが悪化することも。
実際に闇金の取り立てを無視したことがあるNさんの体験から、取り立てを無視した先に待っていることをご紹介します。
Nさんが借りた闇金は7日に1回(週1)返済の業者だったそう。一般的な消費者金融は月一、または30日に一度に設定されることが多いですが、返済の頻度は闇金の方が格段に多いです。
返済が週1ってことは、週1で取り立てされるってこと。月に3回程度闇金から取り立ての電話が来るってことです。
返済できれば問題ありませんが、返済が遅れたら取り立ては悪化。返すお金がなくても取り立てはありますし、闇金に情なんて通用しません。
ちなみに、本来取り立てにはルールが定められています。
③ 取立規制
不適当な時間帯での取立て、居宅以外の場所での取立て、私生活に関する事実
の暴露、他からの借入れ等により弁済することの要求、第三者への支払請求、弁
護士や司法書士の受任通知を受けた後の取立てなど、具体的な禁止行為を貸金業
法で定めています(21条)。
これらの規制は無登録業者にも適用され、違反した場合は、2年以下の懲役も
しくは300万円以下の罰金またはその併科に処せられます(47条の3)。
その他にも、従業員に身分証明書を携帯させる義務、書面による取立てには貸
金業を営む者の氏名・住所・担当者の記載義務などの規制があります。引用元:東京司法書士会
ずらずら決まりが書いてありますが、簡単に言うと時間・場所・プライベートに配慮して取り立てましょう。ってことです。
不適当な時間は夜9:00~朝8:00までのことを指しているので、深夜や早朝に取りたてされた場合は違法。罰則の対象です。
「闇金の取り立て|違法な請求はいつまでも止まない」についてはこちら
返済が遅れたNさんは、1日に100件を超える取り立て電話が来ていたのだとか。留守電になるまでずっと鳴り続けるそうで、すぐに携帯の充電はエンプティーに。取り立てだけで携帯の充電がなくなるほど電話が鳴っていたそうです。
鳴り続ける電話に精神状態もおかしくなりますし、仕事だって手に付かない。プライベートにも影響したとお話しくださいました。
電話に出ても怒鳴られる。出なくても鳴り続ける。逃げ場がなく、取り立ての度に恐怖を感じたそうです。
一度間違って電話に出てしまい、通話に出た後切ることもできず、電話口で謝ったこともあったのだとか。絶対に怒鳴られると思ったら「厳しいなら今回はジャンプでもいいぞ」と、ジャンプ金の支払いを提案されたそう。
ジャンプとは、返済できない時に支払いペナルティのこと。Nさんは言われるがままジャンプ金を払い、その時の返済を免れました。
しかし、このジャンプには闇金の秘密が隠されています。ジャンプ金を払っても、元金は減らない。つまり、罰金を支払っているだけで借金が減るわけではないんです。
言われるがままに支払ったジャンプ金は闇金業者の売り上げとなり、給料となる。返済に配慮してくれているように見えるジャンプ金の支払いは、闇金にとって臨時収入になるってわけです。
闇金のジャンプ|あなたが払っている罰金は闇金の給料になる」についてはこちら
不在着信が多すぎて携帯の電池が切れると、今度は実家に取り立て電話が来たそうです。よく聞きますよね。実家にも取り立てが来るって。あれ、本当だそうです。
闇金を利用する時、個人情報を渡すので、その時に実家の住所や電話番号もバレているんです。なので、本人に連絡がつかないなら周囲に取り立てる。闇金からすれば、お金を払ってもらえるなら誰でもいいですからね。
それまで闇金のことは家族にバレていなかったそうですが、実家への取り立てを機に闇金の利用がバレて家族との関係は険悪に。それから実家に帰ることもなければ、家族と連絡を取ることもなくなったそうです。
闇金の取り立ては、本人だけでなく実家にも及びます。家族との関係も悪くなってしまうため、実家に取り立てが行く前に解決されると良いですよ。
闇金からの取り立て電話で携帯の電池が切れ、実家に取り立てがあったNさんは、次の取り立てで自ら電源を切りました。前回の遅延は、結局ご実家が返済したそうです。
もう電話が鳴り続けるのは耐えられなかったし、どうなってもいいと思ったのだとか。
そんなNさんの悲劇はこれで終わりません。仕事や精神にも影響した闇金の取り立てとは。
闇金からの取り立て電話がイヤすぎて携帯の電源を切ったNさん。すると、クライアントからの電話にも対応できず、会社にクレームが入ったそうです。
当時Nさんが担当していたのは営業。クライアントとのやり取りに電話は不可欠です。
しかし、電源が入っていないためNさんと連絡が付かず、会社の固定番号に連絡が。Nさんはクライアントを怒らせてしまい、担当を降りることになりました。
冷静に考えれば、仕事にも使う携帯の電源を切ることってまずない。いくら闇金の取り立てがイヤだと言っても、この時点でも精神的に影響されていたのかもしれませんね。
一度電源を落としたら、携帯の電源を入れるのが怖くなったNさん。何件不在が来ているかわからない。どんなメッセージが届いているかもわからない。
たしかに、一度目を背けるのと、誰でも恐怖をかんじそうです。
携帯の電源も入れられなくなったNさんは、自宅近くのメンタルクリニックに行ってみたそうです。メンタルクリニックは予約をしてから行く人が多いため驚かれたようですが、たまたまキャンセルがあり診察を受けることに。
診断結果は、適応障害でした。適応障害は、動悸や吐き気、意欲の低下などの症状が出る、精神的要因の病です。Nさんは闇金の取り立てがトラウマになり、精神と身体を壊してしまったんですね。
借金の取り立てって、人の命をも奪うことがあるんです。
経済的内容 | 人数(人) |
事業不振 | 482 |
失業 | 282 |
倒産 | 30 |
就職失敗 | 201 |
生活苦 | 1,578 |
負債(多重債務) | 853 |
負債(連帯保証債務) | 17 |
負債(ギャンブル等) | 398 |
負債(その他) | 699 |
借金の取立て苦 | 84 |
奨学金の返済苦 | 23 |
自殺による保険金支給 | 29 |
その他 | 416 |
引用元:厚生労働省自殺対策推進室 警察庁生活安全局生活安全企画課(令和7年3月28日)
これは、経済的理由で自ら命を絶った方のデータです。借金の取立て苦で亡くなった方は84人いらっしゃるんですよ。
これは闇金に限ったデータではありませんが、中には多重債務+闇金や、消費者金融ブラック+闇金みたいな方もいらっしゃるでしょう。
闇金の取り立てというと、どこかフィクションの様に感じるかもしれませんが、事実、人の命にも影響しているんです。
メンタルクリニックに通うようになったNさんですが、その後急激に適用障害が全快することはなかったそうです。とは言っても、医療機関で相談できているので、悪化を遅らせることはできたんだと思いますが。
寝る前などに症状が悪化することがあり、ある日会社に行くことが怖くなってしまったそうです。
以前携帯の電源を切ったことで担当クライアントが減ってしまったNさんでしたが、会社には行っていました。
仕事の意欲は落ちていたものの、なんとか出社して業務をこなしていたそうです。それがある朝、突然会社に行くのが怖くなって欠勤することに。
なぜ会社に行けなかったのか、今となってもよくわからないそうです。
適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。
引用元:健康教育指導者講習会
適用障害は、いつ何がきっかけで起きるかわかりません。Nさんのように病院に通っていれば症状を最小限に抑えることができますが、ひとりで悩んでいるとどこまでも落ちてしまうんです。
実はこの時Nさんは、闇金のことは病院で話せなかったそうで。せっかく治療を受けていたのに、適用障害の原因となった根本は医師に伝えられていなかったんです。
たしかに闇金の話をするのは気が引けるもの。ですが、解決には素直に相談することが重要あなので、言いたくないこともしっかり話すようにしてくださいね。
闇金の取り立てがトラウマになったNさんの変化は仕事だけではありませんでした。プライベートでも人との連絡を絶ち、いわゆる引きこもり状態に。
無理もありません。携帯の電源を入れれば充電がなくなるほど取り立ての電話が来るんですから。
周囲から孤立したNさんは、人に相談することもなく死を意識するようになったのだとか。というのも、保険金が下りたらそのお金を借金返済に充てられると思ったそうなんです。
しかし、万が一自死を選んだとしても基本的に保険金はおりません。これは保険会社のルールで決まっているので、保険金で借金が返せると思うのはお辞めください。
出社できなくなったNさんは、ついに仕事を辞めました。今さらどんな顔をして会社に行けばいいかもわからなくなっていたそうです。
闇金の取り立てを無視すると、精神的にかなり影響することがおわかりいただけたかと思います。本来生活に支障が出るほどの取り立ては法律で禁止されていますが、そんなことお構いなし。闇金にとってはお金が回収できればどうなっても良いですからね。
ここまでNさんが闇金からの電話を無視したことで起きたことをお話ししてきましたが、そんな彼は今、実家で生活しながら治療に専念しています。
ではなぜ闇金と関係のない生活を送れるようになったのか。それは、専門家を交えて闇金と交渉したからです。
闇金の取り立てをひとりで解決することはできませんが、専門家に相談するだけで最短即日取り立てがなくなるんです。
ここでは、Nさんも実際に試された闇金解決法をご紹介します。今取り立てに困っている方は、ぜひNさんのように日常を取り戻してください。
本件判決の後、既に大阪高裁では、年利 84%の事案について「元本返済不要、損益相殺を許さず」という判決を出していると言う。
引用元:全国消費生活相談員協会
実は、闇金には元金すら返済の必要がないことは過去の裁判でも判決が出ています。そして、闇金の契約は法律(公序良俗(民法第90条))でも無効とされているため、借金の契約をしていないことになるんです。
なので、闇金に借りても返済の必要はありませんし、あれこれ請求される罰金だって本当は払わなくて良い。
闇金を利用された方はみんな恐怖から返済されますが、法律上なんの効力もない脅しなんですよね。
「それ、お金の無駄です!返済不要な闇金の借金」についてはこちら
返済不要だからと言って無視すると面倒になるのが闇金。それもそのはずで、闇金は初めから違法と知りながら貸金業を営んでいるわけですから、法律の話をされても関係ないんです。
では、支払うしかないのか、と言われると答えはNO。弁護士や司法書士に相談すれば明日には取り立てがなくなるかもしれないんです。
闇金業者も基本的に逮捕されるのは避けたいと思っています。そのため、法の専門家である弁護士や司法書士から連絡が来ると「これ以上は辞めておこう」となります。
中には弁護士から連絡があっても無関係に取り立ててくる業者もいますが、基本はすぐに取り立てがなくなります。
「注意!闇金に紹介された弁護士には絶対相談するな」についてこちら
弁護士や司法書士というと、費用が高そうとか怖そうとか思われることもありますが、実は無料相談できる事務所も多数存在します。
手元にお金がなくても闇金を解決できるんですよね。
もうひとつ覚えておいていただきたいのが、弁護士や司法書士は怖い存在ではないってこと。彼らは相談のプロなので、高圧的な態度を取ることもあまりありません。
ただし、中には相性が悪い専門家もいると思います。人と人ですからね。
そんな時は、ぜひ他の事務所にもお問合せください。無料相談OKな事務所は全国にありますから。無理して気が合わない弁護士に相談する必要もありません。
いかがでしょうか?少し相談に対する抵抗感が薄らいだのではないでしょうか。意外と気楽に相談できるはずなので、まずは気になる事務所に相談してみてくださいね。
取り立てを無視すると職を失ったり精神的に病んでしまうことがわかりましたね。今回は取材にご協力いただいたNさんの体験を元にお話ししましたが、もっと酷い経験をされている方もいらっしゃるはずです。
闇金の取り立てはひとりで立ち向かってもなくなることはありませんし、基本的に完済は無理とお考えください。そのくらい金利が高く、なにかとペナルティを請求してきますからね。
返済できないのに取り立てが来て困っている方は、ぜひ弁護士・司法書士の無料相談をご利用ください。
きっとあなたのために全力で解決してくれるはずです!
各ページに様々な有用情報が記載されています、ご活用ください。