問い合わせや委任契約の締結など!闇金被害を弁護士に相談して解決するまでの流れを解説
・弁護士や司法書士に問い合わせてから闇金被害を解決するまでの流れ
・闇金被害の相談に適した弁護士・司法書士選びのポイント
をアドバイスをします。

(この記事は約10分で読めます。)
- ・弁護士や司法書士に相談するのが不安
- ・闇金トラブルを解決したい
- ・解決までの流れが知りたい
周囲を巻き込んで精神的な負担をかけ、家族や会社の人に相談できないように追い込むのが闇金の手口です。
一人で闇金被害から逃れるのは一筋縄ではいかないため、闇金被害を受けたときは弁護士や司法書士に相談して解決を目指しましょう。
ただ弁護士や、司法書士に相談した経験がないとどのように手続きを進めればよいのか分からず頭を抱えることになります。
そこで今回は、電話などで弁護士や司法書士に問い合わせてから闇金被害を解決するまでの流れを解説していきます。

この記事では弁護士や司法書士に闇金被害を相談し、問題を解決するまでの流れを解説していきます。
闇金業者の多くは被害者の無知につけ込んで不法行為を働くので、素直にプロを頼るのが問題解決への最短距離です。
また闇金被害の相談に適した弁護士・司法書士選びのポイントも紹介します。
闇金を利用してしまった場合、自分だけの力で解決するのは困難です。
闇金業者は被害者を追い詰めるプロ
闇金業者は被害者の弱みにつけ込み、法律で禁止されている高金利で融資を行ったり、違法な方法で取り立てを行ったりしています。
闇金の利用者は周囲に知られたくないという気持ちから自力で対処しようとしがちですが、闇金を利用する時点で相当に追い詰められているはずですので、当事者が思っている以上に冷静な対処を取ることができません。
複数名で長時間嫌がらせや、取り立てを行ってくる闇金業者に対して、仕事や普段の生活を営みながら個人が対応しようと思っても追い込まれてしまうだけです。闇金業者は考える猶予を与えてくれません。相手を責めるときは考える余地を与えないと言う基本の戦略で責め立ててきます。

まずは相談から!闇金被害を弁護士・司法書士に相談して解決するまでの流れ

闇金被害を弁護士・司法書士に相談する場合、
- 問い合わせ
- 委任契約の締結
- 契約した弁護士・司法書士に闇金業者との交渉をしてもらう
- 闇金トラブルの解決
- 違法金利で返済してきたお金を取り返す
- 弁護士・司法書士への報酬支払い
という流れで手続きを進めていきます。

弁護士・司法書士事務所に電話やメールで問い合わせ
闇金被害を弁護士や司法書士事務所に相談する場合、突然事務所へ足を運ぶのではなくまずは電話かメールで問い合わせすることをオススメします。
全国各地には弁護士事務所や司法書士事務所が数えきれないほどあるものの、闇金対応を実施していない事務所もあるからです。
事前に闇金被害に対応しているかどうかを確かめておけば、面談の時間をムダにする必要がありません。
なおネットなどで、あらかじめ闇金対策に強い弁護士・司法書士を探してから相談する場合も、面談の日時を決めるための事前連絡が必要です。
忙しい事務所だと、飛び込みで事務所を訪れても弁護士や司法書士が対応出来ない場合もあります。
事前に面談の予約を取っておけば確実に相談できるのでおすすめです。
依頼したいと思える弁護士・司法書士と出会ったら委任契約を結ぶ
電話やメールでアポイントメントを取り、面談の結果料金やサービス、対応に納得したら弁護士や司法書士と委任契約を結びます。
※委任契約とは…本人の代理人として弁護士や司法書士に闇金業者との交渉を任せる契約のこと。
この委任契約は代理人として裁判を起こすといった法的措置を取る際にも必要です。

弁護士・司法書士が闇金業者と交渉開始
委任契の締結後、契約した弁護士や司法書士は当日から数日の間にお金を借りている闇金業者へ受任通知を送ります。
受任通知とは…契約者の代理人になったので今後契約者ではなくこちらに連絡するようにと闇金業者へ伝える手続きのことです。
貸金業法の第21条第1項では、弁護士や司法書士と委任契約を結んで借金の処理を委託した場合、正当な理由がない限り貸金業者側から契約者本人へ返済を求めてはいけないと決められています。[注1]
[注1]e-Gov:貸金業法第二十一条第一項

闇金から借りたお金を返済しなくてもよくなる

そもそも、闇金から借りたお金は返済する必要がありません。
闇金業者とは貸金業法や出資法といった法律を守っておらず、本来貸金業を営む場合に必要な許可を取っていない違法業者のことを指します。
法律に反する内容の契約はたとえ本人の同意があっても法的には無効なので、貸金業法からお金を借りていても無視することが可能です。
ただ、強面の人間や危ない雰囲気の人間を相手に一般人が返済する義務はないと押し切るのは簡単とは言えないでしょう。

これまでに返済してきた違法金利を取り返すことも可能
法定金利以上の金利設定で借りたお金を返済していた場合、闇金業者から過払い金を取り返すことも可能です。
ただし、トラブルになると名義を変えたり会社を潰したりする闇金業者からお金を取り戻すのは簡単ではありません。

弁護士・司法書士へ報酬を支払い手続きが完了
闇金から借りたお金の整理が終わったら弁護士や司法書士への支払いが必要です。
具体的な金額については契約する弁護士・司法書士によって変わってきます。
契約時に手付金を支払い取引が無事完了したら成功報酬を支払うという形式が一般的ですが、闇金被害に悩まされており手持ちの資金が心細い方もいるため、後払いや分割払いに対応している弁護士や司法書士も多数存在します。

弁護士・司法書士に依頼する最大のメリットは交渉を任せられること

法律の知識を持たない一般人では、イリーガルな取り立てをしてくる相手に適切な対処を取ることができません。
そのため闇金被害に巻き込まれた際には、自分で解決しようとせずに弁護士や司法書士に依頼するのがベストです。

弁護士や司法書士は依頼者の代わりに闇金業者と交渉できる
先ほども軽く説明しましたが、闇金被害者が弁護士や司法書士と委任契約を結んだ場合闇金業者とのやり取りをすべて任せることが可能です。
闇金利用者の多くは、経済的な困窮や周囲へ借金のことを知られたくないといった感情から、非常に精神的に追い詰められています。
闇金業者にとって、法的な知識もなく周囲に借金のことを知られたくないと考えている一般人を追い込むのは、容易なことです。
巧みな話術と脅しで責め立てられ、被害者1人で対応しようとしても結局言いくるめられてしまうでしょう。
その点、弁護士や司法書士は法律のプロです。
どれだけ口が達者でも、違法な貸金業をしているという事実がある以上弁護士・司法書士を説き伏せるのは困難ですし、法的に争うことになれば闇金業者は勝てません。

弁護士や司法書士に委任すると取り立てを止められる
弁護士や司法書士は、契約後に受任通知を送ることで闇金業者から契約者への連絡や取り立てを止めることができます。
ただし、受任通知を送付することで違法な取り立てを禁止できるのは、あくまでも弁護士や司法書士といった責任ある資格と立場を持っている人が代理人になった場合だけです。
日本では非弁行為といって、弁護士資格などを持たない人が報酬を受け取って、本人の代わりに交渉や仲介などを行うことを法律で禁止しています。[注2]
[注2]e-Gov:弁護士法第七十二条
もし、弁護士や司法書士でない人が資格や身分を偽って闇金業者と交渉した場合、嘘をついた人に懲役または罰金刑が課せらます。決して無資格者への依頼はおやめください。確実に取り立てを止めたいなら弁護士か司法書士に依頼しましょう。
なおお金や、サービスなどの見返りがなければ資格を持たない一般人が代理人になることもできますが、一般人が代理人になっても受任通知を送付して取り立てを止めることはできません。

しつこい闇金被害から逃れるための対抗策を知っている
悪質な闇金業者の中には、弁護士や司法書士に依頼した後もしつこく嫌がらせや取り立て行為を繰り返すものもいます。
しかし、弁護士や司法書士なら様々な手段で闇金業者を止めることが可能です。
法律に違反している以上、弁護士や司法書士と本気で争うことになれば闇金業者は営業を続けることができません。

専門性や実績など!闇金被害の相談に適した弁護士・司法書士の共通点5つ

闇金被害について相談するときは、闇金トラブルに強い弁護士や司法書士を選びましょう。
闇金トラブルが得意だと掲げていても、熱意や力量が足りず問題を解決に導けないのであれば意味はありません。

闇金問題を専門的に取り扱っている
相談するなら、弁護士や司法書士の中でも闇金問題を専門的に扱っている事務所がおすすめです。
すべての弁護士事務所や司法書士事務所が闇金トラブルに対応しているわけではありません。

闇金被害に関する相談数や実績数が多い
基本的に、弁護士や司法書士の実力は関連する案件の実績数が多ければ多いほど信頼性が高くなります。
法的トラブルの解決には知識だけでなく交渉力や熱意、場数も必要だからです。
開業したばかりの弁護士や司法書士の場合、経験が足りず闇金業者を刺激してトラブルを悪化させてしまう可能性もあるので注意が必要です。

闇金被害の相談だけでなく債務整理の相談も受け付けている
闇金被害に強い弁護士・司法書士事務所は債務整理の相談を受け付けている場合が多いです。
闇金からお金を借りる人は、多くの人がすでに消費者金融などから融資を受けられないいわゆるブラック状態になっています。
闇金トラブルだけを解決しても、借金問題をクリアしない限り再び闇金を利用することになってしまうので、必要に応じて闇金以外の債務も整理してくれる弁護士や司法書士を頼りましょう。

無料で相談できる
闇金からお金を借りている場合、返済などを迫られて自由にできる資金が限られていることも少なくありません。
そのため闇金問題に精通している弁護士や司法書士事務所では、相談料や手付金を無料で対応しているところが多いです。

電話だけでなくメール相談も利用可能
闇金トラブルの解決を得意としている弁護士事務所や司法書士事務所に共通するポイントは、電話やメールなど直接訪問以外の相談方法が充実していることです。

一人で抱え込むのは闇金業者の思うつぼ!闇金被害は弁護士・司法書士に相談しよう
闇金被害に悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに弁護士や司法書士といった法律のプロに相談しましょう。
闇金被害の対処を得意としている事務所は電話やメールでも問い合わせを受け付けおり、相談料無料の事務所も多数ありますので手持ちの現金がなくても相談できます。
法律知識を持たない一般人が、自力で闇金業者と話し合っても闇金トラブルは解決できません。
