闇金体験談|借りた相手はゲイ闇金?学校生活のために借りた個人融資がきっかけでゲイ風俗で働くことに(風俗店勤務・ハルト27歳)
この体験談は、当サイトが運営する SNS に寄せられたご本人からのメッセージをもとに、編集部が取材・構成したものです。プライバシー保護のため、お名前や内容の一部を変えています。
はじめに
僕、大学生の頃に個人融資に借りてしまったことがあるんです。個人融資が危なそうだなぁってイメージはありましたが、どうやって近づいてくるかももよくわかってなくて。
僕の場合、個人融資って知らずに借りてしまったんです。業者からしたら、良いカモ見つけたって感じだったのかもしれません。
あれは・・・5年前くらですね。今振り返っても、早めに縁を切れてよかったと思っています。
大学進学のために大阪に引っ越す
出身は四国なんです。高校生までは地元で過ごしていましたが、一度大阪か東京で暮らしてみたくて。いくつか大学を見て、大阪の大学に進学を決めました。
仕送りは家賃のみ
初めての一人暮らしと大学生活。憧れの大阪でしたが、想像よりきつかったです。今まで自炊もしたことありませんでしたし。強いて言えば掃除はしたことあるくらいでした。
親には毎月仕送りをもらっていましたが、家賃だけだったので、食費なんかは自分でなんとかしないといけませんでした。
カフェやカラオケ、警備でバイトをするも続かず
料理ができないから、基本は賄い付きのバイトをしてました。居酒屋とかカラオケが多かったです。でも、失敗ばかりで続かなくて・・・
バイト先で人間関係に困ることもありませんでしたが、一度でも寝坊したりすると気まずくて次のシフトに出勤できなかったんです。
アラームを何回かけても寝坊してしまうこともあって、いくつかのバイトを転々としました。でも、そんな生活も続きませんでした。
面接は行っていたけど、同じバイトが続かないから収入が追いつかなくなっていったんです。
生活費が足りず消費者金融やカードローンを利用する
消費者金融とかカードローンを使って凌いでいましたが、それも続きませんでした。すぐに借入上限が来てしまって、どう考えても生活費が足りない。しかも、借りた分は返済しないといけない。
今思い返してもこの時は結構きつかったなぁ、って思います。
生活が苦しくても親には相談できなかった
仕送りですか?もっと欲しいって言えてもよかったのかもしれませんね。
でも、僕には歳の離れた弟がいて、弟や親のことを思ったら「もうちょっと仕送りしてほしい」なんて言えませんでした。
僕、母が18歳の時の子なんです。当時弟は保育園に通う年齢でした。そんなわけでこれ以上仕送りしてほしいとは言えなかったんですよね。
SNSで見つけた個人融資
消費者金融もダメ。カードローンもダメ。バイトだって続かない。そんな時、SNSで個人融資に出会いました。
「#お金がない」で出会ったネッ友
裏アカみたいなアカウントがあったんで、疲れた時は時々SNSに投稿していたんです。その日、なんとなく「#お金がない」ってハッシュタグをつけて投稿したら、1件のコメントがつきました。
深夜ひとりで落ち込んでいたので、コメントをくれたことが嬉しくて何件かやり取りをしました。顔も見えないけど、僕を応援したり心配してくれる人ができて嬉しかったのを覚えています。
親切にしてくれてお金を借りることに
コメントでやり取りをして依頼、時々DMで連絡を取るようになりました。いつも「今日はこんなことがあった」とか「お昼ご飯に学食でラーメンを食べた」とか、まぁそんな感じのやり取りが多かったです。
ある日「あれからお金には困ってないのか?」って聞かれたから、正直に困っていることを伝えました。すると、少しなら貸せるって言ってくれたんです。
悪いからいいって言ったんですが、念のため個人情報とか送れば5万円貸してくれるって言ってて。本当に生活がきつかったので、ありがたく借りることにしました。
個人情報と免許証の写真を送る
ネッ友に送ってと言われたのは、住所・名前・学校名・実家の住所・実家の電話番号でした。あとは、免許証を持ってる自撮りも送ってほしいと言われました。
言われたものをすべて送ったら、本当に5万円振り込まれていて。この時ばかりは救われたと思いましたね。
借りた先は個人融資(闇金)だった
5万円借りてから1週間くらいたった頃、「早く返済しろ」とか「利息払え」とかLINEや電話が来るようになって・・・僕は友だちからお金を借りたと思っていたんですが、これが個人融資ってやつだったみたいです。
名前は聞いたことがありましたが、まさか自分が個人融資に借りてしまうなんて思ってもみませんでした。
ここからは地獄みたいな毎日が待っていました。
ジャンプ金ばかり払う
バイトも続かないので、収入はほとんどありません。すぐに返済できるはずもなくて10日ごとにジャンプ金だけ払っていました。
あとから知りましたが、ジャンプ金って利息の支払いのことらしく、借金返済にはならないそうです。5万円の借金はそのまま。ただ利息を延々と支払っている感じでした。
こんな生活がいつまで続くのか、メンタルも結構つらかったです。
バイトを紹介される
ジャンプ金を払い続けていたある日、取り立ての人から「バイト紹介するから働かないか?」と言われました。
たしかにお金には困ってるけど、いつも僕に取り立てしてくるような人に紹介される仕事です。本当に信用して良いのかもわからなくて何度も断っていました。
怖くなって断るが返済も遅延しているので面接に行くことに
断り続けていましたが、一括返済できるわけでもありません。だって収入って収入がありませんから。この時は居酒屋でバイトしていましたが、ちょうど寝坊してしまった日で。ちょっと自暴自棄になっていたのもあったのかもしれません。
ヤケになっていたので、面接だけでも行くことにしたんです。
個人融資に紹介されたバイトは「ゲイ風俗店」だった
紹介されたバイト先は、飲屋街にありました。でも、今まであまり通る機会もなくてgooglemapで検索しながら紹介された店に行きました。
バーのような店の扉を開けると、筋肉ゴリゴリの男性がこちらに近づいてきました。個人融資に紹介されたバイト先は、なんとゲイ風俗だったんです。
仕事内容を聞く
初めは何が起きているのかわかりませんでした。筋肉ゴリゴリの男性は「あら、お疲れさま。ここにかけてちょうだい。」と言いました。
僕の頭の中はもう「?」でいっぱいです。えっと・・・この人はオネエさんなのか・・・?と。
でも、このバイト先を紹介してきたのは、僕の借金を取り立てている個人融資です。下手なことをしたらどうなってしまうかわからないので、何も気にしていないフリをして面接を受けました。
話を聞くと、仕事内容は男性の接客をすること。お店で接客することもあれば、出張ってものもあるってこと。待機中は時給が発生しないので、接客数や接客時間に対して歩合制で給料が発生すること。
それから、給料の支払いは現金でその日のバイト終わりにもらえるってことでした。
一通り仕事のことを聞いたころ、筋肉ゴリ子さんが聞いてきました。「それで?あなたはノンケかしら?」
なんだかわかりませんでしたが、反射的に頷いていました。
僕が頷いたのを見て、筋肉ゴリ子さんに「それはよかったわ!ノンケの方が稼げるのよ」と言われました。今となっては馴染みのある言葉ですが、ノンケとは恋愛対象が女性の男のこと。恋愛対象が男の場合はゲイですね。
断り切れず働くことに
僕は怖くなって、面接が終わったら「考えます」と言って逃げようと思っていました。でも、冷静に考えたら逃げるのも怖くなりました。だって相手は筋肉ゴリ子さんですから。
まるで上腕二頭筋を見せびらかすためにデザインされたようなピチピチのTシャツをお召しになっていて、Tシャツの布もこれでもかってくらいにパツパツに張っています。逃げ切れる気がしませんでした。
ここに来た僕が悪い、と思い、心を決めました。
「説明はここまで。やってみなきゃわからないことも多いと思うから、困ったらその都度聞いてちょうだい。で、いつから入れるの?」と聞かれ、「今日からでも入れます。」まるで考えていなかった返答が口から出て、僕自身驚いたのを覚えています。
初日から接客することに
「そうなの?それはちょうどいいわ!30分後に常連さんがいらっしゃるの。その人新人キラーでね。新しい子が入ったらいつも新人がいいってご希望なのよ。じゃ、30分後によろしく」
嘘でしょ?と思うくらいトントン拍子でしたし、誰かに操られているかのように僕が思っていない方にどんどん話が進みました。
でも、もう諦めるしかないのだろう。なんでか僕は抵抗する気にもならず、面接初日から接客することを受け入れていました。
筋肉ゴリ子さんが言う通り、30分後に店のドアが開きました。入り口でなんだか話しているけど、声が小さくて何を話しているのかは聞こえませんでした。
すると、入り口から筋肉ゴリ子さんが僕を呼びました。「ぼっちゃん、おいで」
僕はいつからぼっちゃんになったんだ?と思いましたが、スタッフは僕しかいません。
本当にこれでもう逃げられなくなったんだ、と思い、心を決めて入り口の方に向かうと、THEビジネスマンといった風貌の男性がこちらを見ていました。
街ですれ違ったらこの人がゲイと思う人は少ないんじゃないか?そんな感じの人でした。
人生初めての男性接客業
筋肉ゴリ子さんと一緒に部屋に案内され、ビジネスマンさんと部屋に入りました。「必要なものは部屋に置いてあるカゴの中だから」とのことでした。
ビジネスマンさんは口数は多くありませんでしたが、「初めてだと緊張するんじゃない?」と僕の趣味や出身など、世間話をしてくれました。
初めは緊張していた僕でしたが、意外と緊張することなく初めての接客を終えた時、僕の中で思っていたより怖くないかも、と思いました。
ゲイ風俗は時給7,000円の世界
筋肉ゴリ子さんに説明してもらった通り、ゲイ風俗の仕事は歩合制でした。初出勤の日の給料は7,000円。働いた時間は1時間。つまり、時給7,000円でした。
居酒屋で1日バイトして稼げる金額を1時間でゲット
居酒屋バイトの時給は1,000円だったので、時給7,000円の接客業なんて夢のまた夢でした。大学が終わってから7時間働いてやっと稼げる金額がたった1時間で手に入るんですから。
恐る恐る面接を受けましたが、思っていたより怖くないし、意外とありかも、なんて思いました。
バイトにも慣れてきてバーで飲むようになる
初めてのバイト以降も僕は店に出勤していました。だんだん仕事に慣れてきて、バイト終わりにバーで飲むことも増えました。
たまたま隣にいた男性との出会い
ある日、バイト終わりにバーで飲んでいたら隣にいた人に話しかけられました。どちらかと言うとキツネ顔のすっとした雰囲気。僕のタイプでした。
何度かバーで会ううちに仲良くなりました。大学の話や家族の話、どんなことも話しやすかったんですよね。
ある日、お互い映画鑑賞が好きってことがわかり、一緒に映画を見に行くことになりました。
バーで出会った人とデートすることに
男性とデートなんて初めてでしたから、ちょっとドキドキしました。映画のスクリーン越しに見える彼の横顔がキレイで、それもまたドキドキしましたね。
映画を見たあと、食事しながら作品の感想を話していたら終電を逃してしまって。朝まで一緒に過ごしました。
交際することになる
ただデートするだけのつもりだったけど、朝まで過ごした時間もとにかく早くすぎました。なんだかとっても居心地が良かったんです。
彼も同じように感じてくれていたみたいで、自然と付き合うことになりました。今まで彼女がいたことはありましたが、男性と付き合ったことはありません。これが初めての彼氏でした。
消費者金融への返済と個人融資の返済、そして彼との生活
相変わらず大学生活と借金返済は続いていました。個人融資もそう。利息ばかり払って、全然元金の返済に追いつきませんでした。
彼に借金のことを打ち明ける
実は彼には借金があることを黙っていました。でも、そろそろ僕も限界で、意を決して相談することにしました。
「借金があって・・・」と言いかけた時、「気づいてたよ」と言われました。
僕は一度も借金の話をしたことがなかったのに、彼は気がついていたようです。それでいて、僕が打ち明けるのを待ってくれていた。本当に優しい人だと思いました。
個人融資のことも相談する
消費者金融やカードローンの他に個人融資にも借金があることを伝えました。すると、「返済続けてるの?」と。
なんでも、彼の話では個人融資は闇金と同じで違法なので、本来返済義務がないそうです。でも、勝手に返済をやめるのは危ないので、弁護士や司法書士に相談するのが良いと教えてくれました。
個人融資は闇金相談に対応している事務所に相談すると良いってことだったので、その場で2人で検索して、3つの司法書士事務所に問い合わせてみました。
その中で1番話しやすかった事務所に決めて、正式に解決を依頼することにしました。
いくら借りたか、いつから借りていたか、など聞かれて、すべて正直に話しました。解決してもらうには着手金が必要とのことでしたが、風俗で働いていても他の借金返済があって支払いが不安だったので分割払いしてもらうことになりました。
正式に依頼するためにかかった金額は6万円でした。
司法書士に相談してから
驚いたのが、正式に依頼した次の日には個人融資の取り立てがなくなったこと。こんなことなら、もっと早く相談すれば良かったです。
連絡が来るのもストレスでしたし、いつか彼にバレるんじゃないかってドキドキしていましたから。
取り立てがなくなっただけでなく、個人融資への返済もなくなりました。もう利息ばかり払い続ける生活とはおさらばです。
個人融資解決後の生活
個人融資を解決してもらって、かなり生活が楽になりました。今では消費者金融とカードローンの返済だけです。
「弁護士や司法書士に相談したら良い」と教えてくれた彼とも続いています。ちなみにバイトも大学も続いて、その後大学は無事卒業しました。
消費者金融とカードローンの返済もあと少しで終わりなんです。これを機にバーを始めようかなぁ、と考えています。彼の紹介で知り合った人に、よかったら店を任せたいって言ってもらえたんです。
僕なんかで務まるかわかりませんが、彼も応援してくれているし、頑張ってみようかな、って思っています。
ただ、今回個人融資のことを振り返って思い出したことがあるんです。僕はなんで個人融資の人に風俗を紹介されたんだろうって。
もしかして、あの時この世界に送り込んだ人はお店の関係者だったのかな?とか思うんですよね。今の生活には満足してるけど、なんで男性相手のゲイ風俗だったのかなぁって・・・
知らないうちに個人融資の人を接客していたかもしれないし、面接してくれた筋肉ゴリ子さんが個人融資の人だった可能性も・・・
個人融資の取り立てもなくなった今となっては謎のままです。
司法書士 奥野正智