
闇金相談どっちにすべき?10分でわかる弁護士と司法書士の選び方まとめ


(この記事は約10分で読めます。)
・弁護士か司法書士どちらを選んで良いのかわからない
・弁護士と司法書士では何が違うの?
・費用を抑えると何かデメリットがあるのか不安
今回の記事まとめ
前提として「闇金に強い」司法書士・弁護士を選ぶこと
通常の弁護士や司法書士では闇金に太刀打ちできない場合も多くあるので、闇金被害に悩んでいる場合は「闇金に強い」弁護士・司法書士を選んでください。
一般の弁護士・司法書士では断られる
闇金事案は一般の弁護士・司法書士では扱っていないため相談に行っても断られてしまいます。そのため相談は闇金事案を取り扱う弁護士・司法書士を選んで相談してください。
闇金事案の解決は専門性が大事
闇金は非常に厄介で悪質です。その上業者の素性もはっきりしておらず、その手口は千差万別です。闇金の弱点や次に考えられる被害などを把握できる弁護士や司法書士で無ければ太刀打ちできない可能性があります。
闇金に強いかどうか
闇金の商売敵でもある弁護士や司法書士は闇金の間でも名が知られているので、歯向かっては来ずあっさりと手をひくためすぐに解決することが多くあります。
長引いて厄介なことにならないためにも「闇金解決実数」や「闇金相談実績」などの多い弁護士や司法書士を選んでください。

平均費用が高いのは弁護士、低いのが司法書士
基本的に費用が高いのが弁護士で、安いのが司法書士というイメージがありますが平均相場は以下の通りです。
闇金に強い弁護士
平均相場:1件につき4万円~6万円
着手金:要相談
相談料:要相談(無料の場合もあります)
司法書士
平均相場:1件に付き3万円~5万円
着手金:取らない場合が多い
相談料:無料の場合が多い

闇金からお金を取り戻したいなら司法書士
結論からいうとお金を取り戻せる確率は弁護士と司法書士では五分五分です。
そもそもお金を取り戻すことは難しい
法律上闇金に対して支払ったお金は元金を含め返還請求をすることは可能ですが、きちんと登録された業者ではないため身元がハッキリしません。なので返還請求を行ったとしても逃げられる可能性のほうが遥かに高いです。
被害回復分配手続きはどちらでもできる
被害回復分配金とは闇金の使用している口座を凍結することで中の預金を被害者で分配するという制度で、闇金からお金を取り戻すのに最も有効な手段です。
この手続きは弁護士・司法書士ともに行うことが出来ます。
なぜ司法書士を選ぶべきなのか
実質お金を取り戻すのに有効な手段は被害回復分配金手続きのみです。ですが被害者の人数や凍結された口座の預金に大きく左右されるので戻ってこない可能性もあれば、小額のみ戻ってくる場合もあります。
そういった際に費用の抑えられる司法書士の方が費用の出費が少なく済む可能性が高いです。
裁判を起こすつもりなら弁護士
闇金業者を法的に罰したいという場合には裁判を行う必要があり、弁護士に依頼をした方が自身の負担を少なく済ませることが出来ます。
司法書士だと法定代理人になれる裁判が決まっている
闇金業者を相手に裁判をするとなると裁判の種類は刑事裁判になりますが、司法書士はその下の簡易裁判所の案件までしか法定代理人になることが出来ません。
弁護士なら代理人として自身の手間を省ける
弁護士なら裁判の種類に関係なく法定代理人になることが出来るので、自身が出廷しなくても変わりに弁護士が出廷してくれます。そのため平日仕事をされている方でも裁判がしやすくなります。
ただし裁判ではお金は返ってこない
裁判を起こすと確実に闇金は敗訴しますし闇金に対し支払い命令も出ますが、裁判後実際にお金が払われるかというと支払能力や財産がない場合難しい問題でもあります。
こうしたケースは良くあることで結局裁判の費用だけが赤字になった…ということにもなりかねないので「お金を返してほしい」という目的で裁判を開くことは踏みとどまった方が身のためかも知れません。

とにかく早く解決したいなら司法書士
とにかくなんでも良いから早く解決したい!この取立を止めたい!という場合には司法書士を選んだほうが早く・費用も低く抑えられます。
全国対応している司法書士が多い
闇金の案件に関して全国対応で相談の受け付けを行っているのが、弁護士に比べて司法書士が圧倒的に多く見つけやすいです。
費用の相談がしやすい
とにかく一刻も早く解決したいがお金がない、という場合でも司法書士なら柔軟に対応してくれるケースが多くあります。
全国対応の弁護士は少ない=費用が高くなる可能性
実は闇金事案を全国対応で受け付けている弁護士事務所の数は非常に少なく、お住まいの地域から遠く離れているということも多くあります。その上現地まで行って相談が出来たとしても相談料がかかってしまったり、逆に出張料がかかってしまったりとかなり費用がかさみます。
そのため少しでも費用を抑えて素早く解決したいという場合には、全国対応の司法書士を頼ることがおすすめです。
命の危険を感じる激しい取立ての場合
実際に暴力を何度も振るわれている、身内が襲われた、といった場合には以下の相談先を選んでください。
警察に相談
実際に暴力を振るわれたという場合は暴力事件になるので警察も動くことが可能です。身の安全を確保するためにもできるだけはやく警察に相談してください。
地元弁護士に相談
実際に暴力を振るわれたなど命の危険を感じるほど激しい取立をされた場合は、闇金業者が行う犯罪の範疇を超えているので地元弁護士でも対応することが可能です。
司法書士ではなく弁護士の理由
今後刑事裁判になることが十分に考えられるので、司法書士ではなく弁護士に相談することを選んでください。
費用が高くなってしまう選び方
実は選び方によって費用が割高になってしまう司法書士・弁護士の選び方もあります。
とりあえず弁護士に相談
弁護士は確かに司法書士に比べて万能なようにも感じますがそれは選び方次第なので、裁判を起こさない場合は却って高くなることもあります。
費用自体が司法書士と比較して変わらない場合は弁護士を選んでも問題はありませんが、裁判の費用などは別途でかかるのでしっかりと考えてから依頼は決めましょう。
面談タイプを選ぶ
実は面談をするタイプの事務所を選ぶと○時間○千円と相談料を取られる傾向が高くなります。闇金被害に悩んでいると費用を捻出することは厳しい状況にあるため、面談タイプのものよりも全国対応で相談料がかからない事務所を選んだほうが費用対効果はあります。
法テラスを利用する
法テラスでは無料で相談を行えたり、分割で支払いができたりとかなり費用がお得になったような気がしますが、その中には平均的な着手費用も入るためトータルで考えるとその費用は通常より高くなるケースもあります。
闇金に強い弁護士・司法書士では分割や後払いでの支払いに対応していることも多くありますので、着手金が不要・相談料が無料といった事務所を選んだほうが法テラスを利用するよりもかなり安くなります。
まとめ:ケースバイケースで選ぶ
自身が選びたい解決方法で変わるため弁護士・司法書士それぞれの特徴を考えた上で選んでください。
弁護士を選ぶ場合
・裁判を起こすつもりがある場合
・取立てがあまりにも激しい場合
には最初から弁護士を選んだほうが費用を抑えられます。
司法書士を選ぶ場合
・お金を取り戻す場合
・解決だけをしたい場合
には司法書士を選んだほうが費用を抑えられます。

Powered by Froala Editor
闇金に関する基礎知識